ギターのリズム練習にお勧めしたい3つの方法|メトロノームは万能じゃない?

ギターレッスン中級者向け

「毎日ギターを弾いているのに、いまいち演奏がカッコよくならない…」
「メトロノームに合わせて練習しているけど、合っているのかよくわからない…」

そんな悩みを抱えるギター弾きの方へ。その原因は「リズム感」のあるのかもしれません。

リズム感を鍛えるための練習法はいろいろありますが、今回は私が普段からおすすめしている3つの方法をご紹介します。
そして最後に、日本でよく使われる「テンポキープ」という言葉についても触れてみたいと思います。

1. メトロノームを使った練習

メトロノームは、まさに「絶対的なガイド」です。客観的な基準があるおかげで、自分がどの位置にいるのかを正確に把握できます

  • 「走っている(前のめりになっている)」
  • 「もたっている(後ろにいる)」
  • 「前に出すぎている」

こうした感覚を客観的に確認できるのが、メトロノームの最大の利点です。特におすすめなのは、BPM60〜70といったとても遅いテンポで練習してみること。いろいろなテンポで練習を重ねることで、自分自身のテンポ感を養うことができます。

しかし、私が今回お伝えしたいのは、「メトロノームと練習すればリズム感がすべて解決する」というわけではない、ということです。さらに、以下のような練習も取り入れると良いと考えています。

2. ドラムを使った練習

ドラムトラックや打ち込みと一緒に演奏する練習もおすすめです。
メトロノームにはない「アクセント」や「グルーヴ」を体感できるからです。

さらに、生身のドラマーと合わせてみると、その人特有の拍の捉え方や強弱のつけ方に影響を受けます。
これはまさに「リズムの感じ方の解像度を上げる練習」と言えるでしょう。
いろいろなドラマーと演奏することで、感じ方がどんどん豊かになっていきます。

以下の動画は、実際に私自身がドラマーのトラックに合わせて練習しているものです。
ドラマーはNate Smith、ジャズファンク系などで今、最も有名なドラマーの一人だと思います。
彼のような素晴らしいドラマーのトラックに合わせて練習するのは特にお勧めです。

3. 足でカウントしながら練習(メトロノームなし)

最後は、自分でテンポを感じながら演奏する練習です。
足でカウントしながら演奏することで、独力でテンポを生み出す感覚が身につきます

よく「テンポキープ」と言われますが、私は「キープ」という言葉には少し違和感を持っています。
ただ一定のテンポを守るというよりも、主体的にテンポを感じながら、心地よいグルーヴを目指すことが大切だと思うからです。

日本では「テンポキープ」という表現がよく使われますが、これはメトロノームに合わせる練習を重視してきた教育の影響が強いのかもしれません。

一方、黒人系のファンクやゴスペルの世界では「テンポキープ」という言葉自体はあまり使われません。
その代わりに「グルーヴがある」「ポケットに入る」といった表現がされることが多いです。

「グルーヴ」「ポケット」に関してはまた別の機会に詳しく触れてみたいと思いますが、
要は、テンポを守ること自体が目的ではなく、「どれだけ気持ちよいノリを作れるか」が大切だということ。
日本と海外での言葉の違いからも、リズムに対する考え方の違いが垣間見えるように思います。

まとめ

  • メトロノーム:客観的に自分の位置を把握できる
  • ドラム:アクセントやグルーヴを体感できる
  • 足カウント:自分から主体的にテンポを生み出す感覚を育てる

この3つの練習法は、それぞれ違う役割を持っています。
組み合わせて練習することで、より豊かなリズム感が身についていくと思います。

私自身の考えとしては、最終的に目指すのは「テンポを守ること」ではなく、「心地よいグルーヴを生み出すこと」だと思っています。
テンポをただ一定に保つのではなく、自分からリズムを感じて、その場にいる人と共有できるような音楽を作れると、一層楽しい演奏になるはずです。
それは、生身のドラマー相手だけでなく、打ち込みのリズムを相手にするときでも同じです。

ぜひ、今回ご紹介した 3つのリズム練習 を取り入れて、気持ちの良いリズムで演奏できるようになりましょう!


※よろしければ、こちらの記事「精度が高く、グルーヴィーなカッティングの名手たち」もご参照ください。

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