ギターを弾くとき、ピックを弦に当てる角度は、実は音色や弾き心地に大きな影響を与えます。
この角度を少し意識するだけで、ギターサウンドがもっと豊かになるはずです。
ここでは、代表的な3つのピッキングアングル「順アングル」「平行アングル」「逆アングル」について、その特徴と使い方を解説します。
順アングル

ピックの先端がブリッジ側(下)に傾く角度です。この角度には、主に2つの使い方があると考えています。
スピード、スムーズさを重視する使い方
ピックが弦に滑るように入るため、弦の抵抗が少なく、速いフレーズや連続したピッキングがスムーズになります。ジョン・ペトルーシやポール・ギルバートのような速弾きを得意とするギタリストは、このスムーズさを最大限に活かしています。
ピックの擦れた音を活かす使い方
ピックが弦を削るように当たることで、独特の擦れる音が生じます。この音をあえて音楽的なニュアンスとして使うと、ブルース系の艶や深みといった表現力が生まれます。ラリー・カールトンのようなギタリストは、このようなピックの擦れた音を巧みに取り入れて、味わい深いサウンドを生み出しています。
平行アングル

ピックが弦に対してほぼ垂直に当たる角度です。
この角度は、弦の抵抗をダイレクトに受けるため、速弾きには少し不向きな側面があります。
しかし、音の立ち上がりが非常にクリアになるのが大きなメリットです。
弦振動のエネルギーがロスなく伝わるので、音の「芯」が明確になり、輪郭のはっきりしたナチュラルなサウンドが得られます。
特にクリーントーンで芯のある音を出したいときに最適な角度です。
アコースティックギターで一音一音をクリーンで芯のある音を弾きたいときに有効です。
マニアックかもしれませんが、Carl Minterというナッシュビルのセッションギタリストがいます。
彼は信じられないほど音が綺麗です。
映像を見てみると、ほとんど平行アングルのままピッキングしている様子が伺えます。
逆アングル

ピックの先端がネック側(上)に傾く角度です。
親指の関節が柔らかい人など、自然とこのスタイルになる人もいます。
独特の引っかかりやノイズ感が生まれ、シャープで乾いた、パーカッシブなアタックが強調されます。
ブラックミュージック特有の「クセのある」 サウンドを表現する上で、大きな要素の一つだと思います。
必然的にファンクのカッティングやリズムプレイで使用したくなるようなピッキングですね。
ロック系ではジミ・ヘンドリックスも逆アングルピッキングを使用していました。
ジャズ系でもジョージ・ベンソンが有名です。
グルーヴ感あふれる速いパッセージは、この逆アングルだからこそ生まれるサウンドであり、多くのギタリストに憧れられています。
まとめ
これらのピッキングアングルは、単なるテクニックの違いではなく、サウンドのニュアンスを大きく左右するものです。
- 順アングル: スムーズさ、速さ、ノイズを活かした艶のあるトーン
- 平行アングル: 芯が明確、ナチュラルなサウンドの基本
- 逆アングル: 乾いた質感、パーカッシブなアタック、グルーヴ感
出したい音や演奏したいフレーズに応じて、ピッキングの角度を意識してみると、新たな世界が開けると思います。
ぜひ様々なピッキングを試して、あなたの音楽表現を広げてみてください!



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