おすすめのジャズ教則本は?私に一番響いた一冊『ジム・ホール ジャズ・ギターの探求』

ギターレッスン上級者向け

こんにちは、Vitamin Studioの田村です。

生徒さんからよく「おすすめのジャズの教則本はありますか?」と聞かれることがあります。
私自身、教則本はいくつか持っていますが、その中でも「読み物として一番心に響いた」と断言できるのが、ジム・ホールの『ジャズ・ギターの探求』です。

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ジム・ホールという存在

ジム・ホールは、私がギタリストとしてずっと聴き続けてきた存在です。
今でも「好きなギタリストは?」と聞かれれば、真っ先に名前を挙げる一人。

その理由は明快で、

  • 常に全体のサウンドに耳を傾けていること
  • 無駄のないフレーズ、印象的なアプローチ
  • 即興演奏であっても、まるで作曲済みのように完成度が高いバランス感

これらは、私自身が演奏するときに最も意識している部分でもあります。

大学をサボってニューヨークへ

ジム・ホールと直接交流できたのは、私が21歳のとき。
実はそのとき、大学の授業をサボってニューヨークとボストンに行っていたのです。

ひとりでジャズクラブを巡る日々は、学生でありながら背伸びをして「大人になった気分」を味わう体験でした。
そして、その旅のなかで生涯忘れられない瞬間が訪れました。

ヴィレッジ・ヴァンガードでの忘れられない夜

21歳の誕生日に、ニューヨークの伝統的なクラブ「ヴィレッジ・ヴァンガード」でジム・ホールの演奏を最前列で聴くことができたのです。

本当に目の前で、彼がエフェクターを手で操作している姿。思わず「代わりに押してあげようか」と思うほどの距離でした。

そして演奏後、勇気を出して話しかけると、とても気さくに応じてくれました。
「今日は僕の誕生日なんです」と伝えると、アメリカでは21歳からお酒が飲めることもあって、彼もとても喜んでくれました。

出身地を聞かれ、実家の藤沢を少しわかりやすく伝えるために「鎌倉のそばだよ」と答えたやり取りも、今でも鮮明に覚えています。

70代を超えていたはずですが、演奏は決して保守的ではなく、エフェクターを多用した攻めたサウンド。
そのリズム感と自由さは、圧倒的でした。

『ジャズ・ギターの探求』という教則本

そんなジム・ホールが残した教則本『ジャズ・ギターの探求』は、単なるフレーズ集ではありません。

  • 自身の楽曲を題材にした丁寧な分析
  • 音楽全体をどう意識してギターを弾くかという姿勢
  • 時折挟まれる、音楽哲学ともいえる深い言葉

まさに「金言」が散りばめられた一冊です。

この本を通じて学べるのは、単なるジャズギターのテクニックではなく、音楽そのものと向き合う姿勢です。

まとめ

アドリブを深く学びたい生徒さんに「おすすめのジャズの教則本は?」と聞かれたら、私はいつもこの本を挙げます。
演奏技術だけでなく、音楽全体をどう捉えるかという視点を与えてくれるからです。

大学をサボって飛び出したニューヨークでの体験とあわせて、私にとって特別な意味を持つこの本。
ギタリストの方はもちろん、音楽を深く味わいたい方にもおすすめです。
ぜひ一度手に取ってみてください。

※ジム・ホールのおすすめ演奏音源については、また別の記事で紹介する予定です。

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