「コードチェンジのときに音がプツっと切れてしまうのは、わたしが下手だからですか?」
これはレッスンでよくいただく質問です。
実は、ストローク時のコードチェンジで音が完全につながらないのは、初心者だけの悩みではありません。
「練習すれば音が切れなくなるのでは?」と思うかもしれませんが、ここには大事な前提があります。
■ ギターは構造上“必ず一度音が切れる瞬間がある”楽器
ギターは、次のコードを押さえるために 指をいったん離さなければならない瞬間が必ず発生 します。
どれだけ上手い人でも、完全につなげることは物理的に不可能です。
もちろん、上手い人ほど…
- 押さえたまま保持できる時間が長い
- 指の離す・置く動作が速い
- 余計な力や動きがない
…といった要素が整っているため、切れ目はごく短く、気になりにくくなります。
しかし、それでも ゼロにはならない のです。
■ 上手い人は“切れ目を音楽的に処理している”
では、なぜプロの演奏は音が切れていないように聴こえるのでしょうか?
理由はシンプルで、
✦「切れる瞬間を、そのまま切れ目として出していない」
からです。
多くのギタリストは、コードチェンジの直前で…
- 16分の裏や細かいタイミングのストロークを
- 自然なブラッシング(ミュート) に置き換えて
聴感上のスムーズさを作っています。
楽譜にはほとんど書かれませんが、この“無音の処理”が演奏をつなげる秘訣です。
結果、聴き手には 「音が切れた」ではなく「リズムが続いている」 と感じられます。
■ 実体験:開放弦をあえて鳴らすよう指示されたこともある
僕自身も普段は、コードチェンジの雑音を最小限にするよう演奏しています。
しかし、あるロック系のレコーディングではディレクターから、
「コードチェンジで“本来出てはいけない音”を出してほしい」
→「ブラッシングではなく、開放弦を鳴らしてほしい」
と指示を受けたことがありました。
キーに合っていれば問題ありませんが、ときには不協和になることもあります。
それでも、ロック感・パンク感を出すには、その“粗さ”が必要だという判断です。
この経験からも、切れ目の扱いは演奏表現において重要な要素 だと強く感じました。
■ まとめ:音が切れること自体は問題ではない
- コードチェンジで音が切れるのはギターの宿命
- 上手い人は切れ目をブラッシングで音楽的に処理している
- ときには敢えて開放弦を使い、サウンドに個性を与えることもある
つまり、
✦「音が切れるかどうか」ではなく
✦「その瞬間をどう扱うか」
が演奏の上手さを分けるのです。
Vitamin Studioのレッスンでは、こうした独学では気づきにくいポイントも丁寧に解説しています。
ぜひ一度、体験レッスンにお越しください。



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