ReVdol!『In the Light of Darkness』の制作エピソード
数年前にプロジェクトが幕を閉じたHappy Elements Asia Pacific社制作のナラティブ型バーチャルアイドルプロジェクト『ReVdol!(リブドル!)
現在も大変お世話になっている先輩が音楽プロデューサーを務めていたご縁から、「楽曲コンペに参加してみないか」と声をかけていただいたのが、このプロジェクトとの出会いでした。
そしてコンペを経て、モーシィ、カティア・ウラーノヴァ、イザベラ・ホリーの3人が歌う楽曲『In the Light of Darkness』の制作を担当させていただくことになりました。
実はこの楽曲は、僕が作詞、作曲、編曲のすべてを採用していただけた、思い入れのある一曲なのです。
僕が日本語で綴った詞が、美しい中国語に翻訳され、彼女たちの声で歌われています。
今回は、そんな特別な思い入れのあるこの曲の制作背景や、音楽的なこだわりについてお話ししたいと思います。
コンセプトは「妖艶」「エキゾチック」
制作にあたり目指したのは、彼女たちの「闇堕ち」というテーマを昇華させた、**「妖艶かつエキゾチック」**な楽曲です。
インスピレーションの源泉となったのは、ブルガリアの伝統的な歌唱法である**「ブルガリアン・ヴォイス」**。その独特な響きを持つ音階を研究し、そこから生まれる不協和音をハーモニーに取り入れました。
ただ、あまりに先鋭的になりすぎないよう、さじ加減を考えてドミナントモーションなどを用いて解決させ、独特の緊張感と聴き心地の良さとのバランスを取っています。
イントロは、まるでRPGの魔王が登場するシーンを彷彿とさせるような、重厚で荘厳な雰囲気を意識しました。
転調が描く「闇から再生へ」の情景
この楽曲は、ハードなギターサウンドを軸にしながら、歌詞ともに描く情景が変わるように構成しています。
(僕の持っているギターの中で一番ハード系のサウンドに強いProvisionのギターを使用しました。)
- Aメロ:閉ざされた暗闇の世界を表現。
- Bメロ:少し視界が広がり、怪しくも美しい宮殿で歌っているような風景へ。
- サビ(Cメロ):闇の中から蘇る不死鳥のような、力強い執念を表現。
実はそれぞれのセクションで毎度転調(レコーディング譜面はAメロ=E♭、Bメロ=B、サビ=Fmで作成)をしていますが、自然に移調が聴こえるようにボイシングの展開を整えました。
単なる闇ではなく、そこから這い上がろうとする強い意志や、ダークで耽美的な魅力など、多層的に表現したかったのです。
さらに、インドの民族楽器であるタブラやシタール、優美なハープの音色が、多国籍でミステリアスな彩りを加えています。
憧れの先輩とのレコーディング
そして、この楽曲で印象的なヴァイオリンを演奏してもらったのは、私の小・中・高の先輩であり(しかもめちゃくちゃ近所だった!)、ずっと憧れの存在だった高久知也さんです。
学生時代からその背中を追いかけていた先輩と、こうして現場で仕事ができたことは、本当に感慨深い思い出です。
『ReVdol!』は惜しまれつつも終了してしまいましたが、楽曲はこれからも生き続けます。
『In the Light of Darkness』が持つ、独特なダークで美しい世界にぜひ浸ってみてください。
楽曲はこちらから ↓



コメント