ジャズ・スタンダードの超定番「Fly Me to the Moon(フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン)」を、ソロジャズギターとしてなるべく簡単に弾けるようにアレンジしてみました。
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今回の演奏では、あえて一定のテンポで弾かず「Tempo Rubato(テンポ・ルバート)」を採用しています。
メロディが導く感情に合わせて、あえてテンポを速めたり、じっくり溜めたりしています。
アレンジで意識したポイントと参考音源
- ピック弾きでのソロギター 指弾きが苦手な方でも挑戦しやすいよう、ピック1本でメロディとコードを同時に奏でるスタイルです。
- Tempo Rubatoでの表現 一定のテンポに縛られず、自分の呼吸で「溜め」や「間」を作ることで、初心者の方でもリズムのミスを気にせず感情豊かな演奏が可能です。
- フランク・シナトラの歌唱を参考に この曲を練習する際は、ぜひフランク・シナトラのバージョンを聴いてみてください。良い「歌もの」を知ることは、メロディの歌い方や曲の本質を理解するのに最も役立ちます。
🎵 理論的なポイント:終盤のドラマチックなコード展開
今回のソロギターアレンジでは、エンディングに向けて少し大胆なリハモナイズ(コードの書き換え)を行っています。
1. サブドミナントマイナーへの接続(33小節目〜)
33小節目では、原曲の進行をあえて崩し、**Dm7からFm7(サブドミナントマイナー)**へと大胆に繋いでいます。これにより、終止感に向かう前の印象をガラッと変えてみました。
2. F#m7-5(#IVm7-5)によるエモーショナルな演出
エンディング部分では、Fmaj7の代わりにF#m7-5を使用しています。IVMaj7を半音シャープさせたこのコードは、ジャズでは定番の「浮遊感」と「切なさ」を演出するのに非常に効果的です。
3. ソロギターならではの「ボイスリーディング」
このF#からベースが半音ずつ下降していくラインを作っています。ここでのポイントは、「トップノート(一番高い音)を『ド』に固定している」という点です。
トップノートが固定され、ベースが論理的に動いている場合、内声(中間の音)は特定のコード名に縛られすぎず、スムーズな指の動きや響きの流れを優先させることができます。これは、伴奏者が他にいない「ソロギターならではのアレンジ手法」です。
エンディングをよりロマンチックにするための効果的なアプローチですので、ぜひ指の形と響きの変化をセットで体感してみてください。
🌙 誰もが知る名曲を、あなたのギターで
テンポ・ルバートでのソロギターは、最初はイメージが掴みづらいかもしれません。
ですが、誰もが知るシンプルなメロディだからこそ、自分の感情を音に乗せやすいはずです。
このアレンジが気に入った方は、是非、ソロギターの楽しさに触れてみてください。
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