ギターのチューニング、正しくできていますか?基本からコツまで解説
こんにちは! Vitamin Studioの田村です。
6月末からもう真夏のピークのような暑さが続きますね。
当スタジオに電車でお越しいただく際には、世田谷代田駅の方が少し近い(徒歩3分)ので、小田急線でお越しいただく方がよいかもしれません。
今日は、ギターを弾く上で最も基本的でありながら、最も重要な**「チューニング」**についてお話ししたいと思います。
なぜチューニングはそんなに重要なのか?
「とにかく早く曲を弾きたい!」という気持ち、とてもよく分かります。しかし、チューニングが合っていない状態で演奏しても、残念ながらカッコよく決まることはありません。
たとえ素晴らしいフレーズを弾いても、音がズレていると、聴いている人にとっては不快な響きに感じられてしまいます。バンドで演奏している場合、自分では気づきにくくても、他の楽器と音がぶつかり合って、アンサンブル全体が台無しになってしまうこともあります。
正しい音程で練習を重ねることが、良い耳(音感)を育てる第一歩です。まずはチューニングの重要性をしっかり理解しましょう。
チューニングの基本!「基準ピッチ」を知ろう
まず「チューニング」とは、楽器の弦を調整して、それぞれ正しい音程(高さ)に設定することを指します。ギターの場合は、ヘッドについている「ペグ」と呼ばれるネジのようなパーツを回して、弦の張りを変えることで音程を調整します。
このとき、世界共通の「基準の高さ」というものが存在します。それが「基準ピッチ」です。
A=440Hz(ヘルツ)
ロックやポップスなどバンド系音楽の多くは、A(ラ)の音を440Hzという周波数に合わせるのが標準です。
Hz(ヘルツ)とは、1秒間に空気が振動する回数のことで、この数値が大きいほど音は高くなります。
まずはこの「A=440Hz」を基準にチューニングを行いましょう。
注意:他の楽器とのアンサンブルでは必ず確認を!
オーケストラや、アコースティックピアノ、ヴァイオリンなどのクラシック系の生楽器が主体となるアンサンブルでは、より華やかな響きを求めてA=441HzやA=442Hzを基準にすることが多いです。 特にピアノと一緒に演奏する場合は、そのピアノがどのピッチで調律されているかを確認し、ギターも同じピッチに合わせる必要があります。
ギタリストの必需品!チューナーを使おう
正しい音程に合わせるためには「チューナー」という機材を使います。
ギターを始めたばかりの頃は、このチューニング作業が少し面倒に感じるかもしれませんが、練習前には必ずチューニングするクセをつけましょう。
チューナーにはいくつか種類があります。
- クリップチューナー: ギターのヘッドに挟んで弦の振動で音を拾うタイプ。手軽で安価なものが多く、アコースティックギターでも使いやすいのが特徴です。
- ペダルチューナー: エフェクターのように足元に置いて使うタイプ。ライブ中でも音を出さずにチューニングでき、精度や耐久性が高いモデルが多いです。
- スマホアプリ: スマートフォンのマイクで音を拾うタイプ。いつでも手軽に使えますが、周りが騒がしい場所では正確に測定しにくい場合もあります。
個人的にはまずはクリップチューナーを買うことをオススメします。
ギターに付けっぱなしにできて、手軽だからです。
正確さが変わる!チューニングの手順と2つのコツ
ただ音を合わせるだけでなく、より正確にチューニングするための重要なコツが2つあります。
コツ1:音は必ず「低い方から高い方へ」合わせる
これは非常に重要なポイントです。 例えば、合わせたい音(Aの音)よりも実際の音が高くなってしまった場合(A#など)、そのままペグを緩めて合わせるのはNGです。
一度、合わせたい音よりも低い音までペグを緩めてから、再びペグを締める方向に回して、目的の音にゆっくりと近づけていきましょう。
【なぜ?】 これは、ペグの内部にあるギアの「遊び」が関係しています。ペグを緩める方向で止めると、弦の張力に負けてギアがわずかに戻ってしまい、すぐに音がズレてしまうのです。常に締める方向で合わせることで、ギアがしっかりと噛み合い、チューニングが安定します。
コツ2:チューニングを何度か繰り返す
ギターは6本の弦がお互いの張力でバランスを保っています。1本の弦の張りを変えると、ネックに掛かる力が変化し、他の弦の音程も微妙にズレてしまいます。
(特に太い弦はネックに対する張力も強いので、他の弦の音程に大きく影響を与えます。)
ペグの並びの関係上からも、6弦からチューニングするのが一般的です。
- 6弦(一番太い弦 / E)
- 5弦(A)
- 4弦(D)
- 3弦(G)
- 2弦(B)
- 1弦(一番細い弦 / E)
そして、1弦まで合わせたら、**必ずもう一度6弦から順番に確認しましょう。**おそらく最初に合わせた6弦や5弦の音が少しズレているはずです。この作業を2〜3回繰り返し、全ての弦の音が安定すれば完了です。
ステージ上での注意点
ライブハウスやスタジオのステージは、自宅で練習している時よりもチューニングが狂いやすくなります。
会場の熱、 スポットライトなどの照明の熱でギターの木材や弦が膨張し、音程が下がりやすくなるからです。
ライブ中は曲と曲の間などでこまめにチューナーを確認し、常に最高の状態で演奏できるように心がけましょう。
次のステップへ
チューナーを使って正確に合わせることに慣れたら、ぜひ自分の耳を頼りにチューニングすることにも挑戦してみてください。ハーモニクスという特殊な音を使ったり、基準となる音叉の音に合わせたりと、いくつかの方法があります。
自分の耳だけでチューニングができるようになることは、音感をさらに鍛え、ギタリストとして大きく成長させてくれます。
その具体的な方法については、また別の機会に詳しくご紹介したいと思います。



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