生徒さんが珍しいモデルを買ってきました。
イシバシ楽器が独占販売している、マホガニーボディのTelecaster Thinline。
弾かせてもらったところ、これがとてもバランスのいい一本でした。

Fender Japan時代のTN72 MAHOを思わせる仕様
もともとこのモデルは、かつてFender Japanから発売されていた「TN72 MAHO」に近い仕様。
今回はアッシュではなくマホガニー材が使われており、
セミホロウ構造との相性も抜群です。
ピックアップはFender Wide Range Humbuckerを2基搭載。
ハムらしい厚みを保ちつつもレンジの広い音が得られます。
こういったスタイルでもフェンダーらしい音が失われないのが良いですね。
実際に弾いてみた印象
軽い。まずそこに尽きます。
3kgを切る軽量ボディは、やっぱり正義です。
ネックもUシェイプで平均的な日本人には握りやすいタイプ。
クリーントーンではセミホロウらしい柔らかい鳴り方で、
ハムバッカーでもスッキリした出音。
しかし、音は太く、甘く感じるので、とても扱いやすい音です。
歪ませても音が潰れず、程よく芯が残ります。
ハードロックのように激しく歪ませるスタイルでなければ、
非常にバーサタイル(万能)なギターです。
※マホガニー+セミホロウ構造の特性上、歪みすぎると少し柔らかく広がりすぎる印象もあります。
また、ソリッドボディに比べてフィードバックが起こりやすい点は注意が必要です。
ブルース、ジャズ、ソウル、ポップス、弾き語りといったジャンルでは抜群の使いやすさを感じました。
メイプル指板で音がぼやけない
ボディがマホガニーなので、全体として柔らかい印象になりがちですが、
そこにメイプル指板が加わることで、適度なアタック感が生まれています。
クリーントーンでもメロウで太さもありつつ、抜け感がある。
このバランス感が素晴らしいです。
まとめ:軽くて、万能で、コスパが良い
音もルックスも飽きのこないギター。
Telecasterのシャープさと、中域の厚みがうまく共存しています。
クリーン〜クランチをメインに弾く人にとっては、
本当に“ちょうどいいところ”を突いているモデル。
軽くて、とにかくバランスがいい。
値段は決して安くはありませんが、定価20万円以下のモデルとしては非常に良い選択肢です。
まさに、長く付き合える一本だと思いました。
おまけ:レッスンでもこうした話をしています
Vitamin Studioでは、レッスンでこうした楽器談義もしています。
「どんなギターを買えばいいかわからない」という方も、
スタイルに合った機材選びからサポートしていますので、気軽にご相談ください。



コメント