【ギターエフェクター紹介】お気に入りの歪み。珍しいペダル「Nordland ODR-C」とその理由

機材

生徒さんと機材の話をしていると、時折「田村さんは実際、どんなエフェクターを使ってるんですか?」と聞かれることがあります。

「基本は何でもいい」と言いつつも、足元には見たことがないペダルや、少しマニアックな機種が並んでいることが多いことを指摘されます。

そこで今回は、僕がここ数年特に気に入っているポップス、ロック系のジャンルでメインになっている「珍しいペダル」を紹介します。

デザインに惹かれ、ドイツから個人輸入した「ODR-C」

僕が愛用しているのは、Nordland Electronicsの「ODR-C」というオーバードライブです。

正直に言うと、これを購入した最初のきっかけは「デザイン」でした。 ハンマートーンの無骨な筐体なんですが、フォントがポップでシンプルなんですよね。

このルックスがすごく気に入ってしまったんです。 やっぱり、**見た目が好みだとテンションが上がる。**これってエフェクターを買いたくなる最大のポイントでしょう(笑)。

国内流通がなかったので、ドイツ本国から直接個人輸入してしまいました。

ビンテージ、現行品、そしてODR-Cへの道のり

もちろん、気に入っているのは見た目だけじゃありません。 このペダルは、アメリカのスタジオミュージシャンに愛される名機、Nobels ODR-1の設計者であるKai Tachibana氏自身が、その回路を再構築し改良したモデルです。

僕がこのODR-Cに行き着くまでには、ODR系ペダルに対していくつかの悩みがありました。

  • Vintage Nobels ODR-1: 音は最高で、まさに基準となるサウンド。でも価格が高騰しすぎているし、バイパス音の劣化もあって組み込みにくい。
  • 現行品の Nobels ODR-1: 手に入りやすく良いペダルなんですが、ビンテージと比較すると「欲しい帯域が少しズレている」ように感じるんです。
    僕の好みとは微妙に異なるポイントがありました。
  • ODR-Mini: 悪くはないものの、小型化の影響か音が「甘い(Sweet)」と感じます。レンジが少し狭く、悪く言えば少しこじんまりとした印象でした。

対してこのODR-Cは、ビンテージの良さを踏襲しつつ、最高級のパーツと18V駆動対応により、「ハイファイ(高解像度)かつワイドレンジ」なサウンドに進化したモデルです。 現行品で感じた帯域の違和感もなく、ビンテージ以上の解像度でピッキングニュアンスを出力してくれます。

僕がODR系を選ぶ理由

なぜ、僕がODR系にこだわるのか。 それは、僕なりの「音作りの考え方」に合致するからです。

それは「低域の音圧感と重心」です。

ポップスやロックにおいて迫力を出したいときに、入り口であるペダルの段階で低域が削られていては、音がスカスカになってしまいます。
アンサンブルで邪魔になるなら、PAエンジニアやレコーディング(ミキシング)エンジニアがローカットで調整すればいいんです。

最初から無い帯域は、後から足すことは基本的にできません。 だからこそ、ギター本来の「コシ」や「音圧」を損なわずにドライブさせてくれる機材が必要です。

また、重心を腰高(ミッドレンジ寄り)にするよりも、低くしたいと感じる時の歪みペダルの選択肢は多くありません。
ODRが「土台となるサウンドに適切である」としてアメリカのスタジオミュージシャンに愛用されているのと同様に、僕にとっても外せない選択肢となっているのです。

※ちなみに以上の理由から、腰高、中高域に寄るTS系(Tube Screamer)はリズムギターで使用する率が下がります。
以前に書いた音楽制作におけるギターの低域の考え方、エフェクター紹介のブログも併せてご覧ください。

必要な時だけ削る、という理にかなったコントロール

ODR-Cには、オリジナルのODR-1にはなかった「Lo-Cut(ローカット)」というノブが追加されています。

「低域は削るな」と言いましたが、このペダルの素晴らしい点は、「Lo-Cutを左に回しきれば、オリジナルの太い低域が出る」という選択肢が残されていることです。

基本的には低域をフルに出して使い、会場の鳴りやアンプとの相性で「どうしてもブーミーすぎる」と感じた時だけ、少し削る。 このように、「太い音を基準としつつ、状況に合わせてコントロールできる余地がある」という点が、僕がここ数年このペダルを気に入っている最大の理由です。

まとめ

生徒さんに指摘される通り、確かに少しマニアックな選択かもしれません(笑)。

これがないと全く仕事が出来ない、ということはないのですが、こういう小さなこだわりに自分の考えや趣味嗜好が反映されるのでしょう。

ブログを読んで気になる方は是非、ご自身でも調べてみてください。

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