こんにちは!
Vitamin Studioのギター講師、田村です。
今日は少し抽象的ですが、練習の意味について語りたいと思います。
「練習しなさい」とは言わないけれど
僕は生徒さんに「ギターを練習しなさい」とはあまり言いません。
練習できる時間や目的は人ぞれぞれだからです。
ですが、やはり練習しないとギターは上達しません。
そして、「練習しているのに上手くならない」と感じている方には、ある共通点があります。
それは――自分の課題を正しく見極めていないということです。
練習の目的は「できないことをできるようにする」
たとえば「リズムがずれる」「コードチェンジが間に合わない」という悩み。
そのまま何となく通し練習をしていても、なかなか改善しません。
そんなときは、“できない部分”を切り取って練習することが大切です。
テンポを落として、問題の小節だけをゆっくり繰り返してみる。
メトロノームを使って、1拍ごとにコードを切り替えてみる。
最初はうまくいかなくても構いません。
「どこでずれたか」「なぜ弾けないのか」を意識できた瞬間、すでに成長が始まっています。
練習とは、“できないことをできるようにする”時間。
そのためには、少しだけ脳や体に負荷をかける必要があります。
「自由に弾く」も大切。でもそれだけじゃ足りない
気持ちの赴くままにギターを弾く時間も、とても大切です。
それは「音楽を楽しむ力」や「本番での感覚」を育ててくれます。
特に仕事や学校が忙しくて、ギターを練習する時間、気力がない時には、
すでに手癖となっている楽曲やフレーズを弾くだけでもとても良いと思います。
ただし、そればかりでは上達しづらい。
「ちょっと面倒だな」「上手くいかないな」と感じる練習こそが、
確実にあなたの演奏を変えてくれます。
(これは僕自身への戒めでもあります。)
適切な負荷を掛けていく必要があるのです。
「量より質」でも、やっぱり“たくさん弾く”ことは大事
「量より質」という言葉がありますが、
技術の向上を目指すなら、できる限り多く練習したほうが良いと思います。
ギター初心者の頃はとにかく1日5分でも10分でも、ギターに触れる時間をつくること。
それだけで、手や耳が少しずつ慣れていきます。
音楽は技術だけがすべてではありませんが、
練習量が「表現の自由さ」につながることも多いのです。
良いイメージを持つことの大切さ
そして、何よりも大切なのは良い演奏のイメージを持つことです。
好きなギタリストの演奏を何度も聴き、
「なぜ自分はそれを心地よく感じるのか」を考えてみましょう。
たとえば──
「エリッククラプトンの演奏が心地よいな」
→ よく聴いてみると、ビブラートが伸びやかで気持ち良い
→ 安定してビブラートがかけられている
→ 腕全体をもっと使ってみよう
このように、感じる → 分析する → 実践するという流れを意識して練習することが大切です。
そして、それを繰り返していくうちに、無意識でも自然にできるようになります。
成長のプロセスを楽しもう
「できないことをできるようになる喜び」を大切にしましょう!
練習を通じて、自分の中の小さな変化を見つけていく。
シンプルなことですが、改めて大事なことだと感じます。
「練習する → 成長する」というプロセス自体を楽しみながら、
日々ギターと向き合っていきたいですね!



コメント