世界で最も再生されてる楽曲の一つを題材に
2017年に世界中で大ヒットした Ed Sheeran の「Shape of You」。
この曲は4つのコード進行が延々とループする、とてもシンプルな構成です。
今回はこの楽曲のコード進行を取り上げて伴奏する際の発想のコツをお伝えします。
こうした曲では、ギター一本で伴奏する場合、
ただ同じコードストロークを繰り返していると、どうしても演奏が単調になってしまいます。
この“退屈さ”を避けるために有効なのが——
👉 「弾く弦を減らす」という発想 です。
ギターは1弦から6弦までフルで鳴らすと、音圧的にはフォルテッシモに近い最大表現になります。
もちろん弱く弾くことも可能ですが、ギターでストロークの音量差をしっかりコントロールするのは、意外と難しいものです。
だからこそ、力加減ではなく「弾く弦の本数を変える」ことで、自然なダイナミクスを作る方法が効果的です。
📽️ 演奏動画
📄 Rhythm Guitar タブ譜
🎼 Shape of You での実践(3ステップ)
STEP 1:ベース音(単音)
まずは音数を極限まで絞り、ベースだけで歌を支えます。
セクションの頭やAメロなど、アンサンブルを薄く聴かせたいときのアプローチです。
STEP 2:3,4弦の音(コード)を加える
少しずつ弦を増やして音圧を上げます。
曲の流れに自然な“展開”を作る段階です。
STEP 3:2弦の音(コード)をさらに加える
弾く弦を増やすことによって音圧を最大化。
コードにしっかりと厚みを出します。
コードをしっかり鳴らすことを「最初から」やらないことで、ここにしっかりとしたピークが生まれます。
まとめ
- ストロークの強弱だけで音量をコントロールするのは難しい
- コードは常に弦を5本〜6本使ってフルで弾くのではなく、「常に」ではなく「ここぞ」という場面で使う
- 弾く弦の本数を減らすことで、自然なダイナミクスと展開が生まれる
- 単調な4つのコード進行の場合、展開に応じたダイナミクスを考える必要がある
Shape of You のようなシンプルな曲こそ、こうしたアレンジの工夫をして演奏できるようにしましょう。



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