90年代オルタナロックでおすすめする「ノイジーなギターサウンド」3選

ギターレッスン初心者向け

90年代オルタナティブ・ロックの「ノイズの美学」:僕が愛した轟音の世界

僕はブログで今剛さんロベンフォードなどのセッションミュージシャンの職人的なプレイを取り上げたりしていますが、元々は根っからのロック少年でした。
特に90年代のオルタナティブ・ロックのサウンドには中学生の頃どっぷりハマり、同級生に理解者が少なくても一人で盛り上がっていましたね(笑)。

そんな僕が90年代オルタナに見られる「ノイズの美学」ともいえる、潰れたサウンドが印象的な楽曲を3曲、紹介したいと思います。


「Serve the Servants」:カート・コバーン(Kurt Cobain/Nirvana)が放つ、むき出しの感情ノイズ

ニルヴァーナNirvana)が1993年にリリースしたアルバム『In Utero』に収録されている「Serve the Servants」。


この曲は、オープニングから聴こえる不穏なノイズ、そしてアウトロに現れる予測不能なフィードバックとディストーションの嵐が非常に印象的です。
これは単なる歪みではなく、カート・コバーンKurt Cobain)の感情そのものが、コントロールを逸したギターとアンプを通してむき出しになったかのようです。

彼のメインの歪みには、BOSS DS-2 Turbo DistortionTech 21 SansAmp Classicといったペダルが重要な役割を果たしたと聞きます。
特に『In Utero』のサウンドは、プロデューサーのスティーヴ・アルビニSteve Albini)による生々しいレコーディングが、カートのギターが持つ荒々しさを一層際立たせています。
個人的には、この楽曲のノイズ、そして荒々しいギタープレイは、カート・コバーンのベストの一つだと感じています。

「Cherub Rock」:ビリー・コーガン(Billy Corgan/The Smashing Pumpkins)が築き上げた「音の壁」

スマッシング・パンプキンズThe Smashing Pumpkins)が1993年にリリースしたアルバム『Siamese Dream』からのシングル「Cherub Rock」。

この曲は、イントロから聴こえる圧倒的な「音の壁」でリスナーを包み込みます。この分厚いギターサウンドは、ビリー・コーガンBilly Corgan)がギターを何重にも重ねて録音して生み出されたと聞きます。

彼のサウンドの核にあったのは、Electro-Harmonix Big Muff(ビッグマフ)です。
この深く潰れたファズサウンドを多重録音で重ねることで得た、壮大で轟音な壁の衝動に中学生の僕は虜になってしまいました。

「Everything Zen」:ナイジェル・パルスフォード(Nigel Pulsford/Bush)が轟かせるダーティー・ファズ

ブッシュBush)の1994年のデビューアルバム『Sixteen Stone』に収録されている「Everything Zen」は、ポスト・グランジを代表する一曲です。

最初に聴いた時には鈍器で頭を殴られたようなショックを受けました。
この曲のサウンドをフェイバリットに挙げる人はあまりいないかもしれませんが、今聴いても非常に素晴らしいファズサウンドだと感じますし、スライド奏法のフレーズ、フィードバックのコントロールなどを含めてプレイも見事です。

リードギタリストのナイジェル・パルスフォードが使用していたのは、こちらもElectro-Harmonix Big Muffのようです。(ProCo RatのRATの説もありますが)


カート・コバーンの感情剥き出しのフィードバック、ビリー・コーガンの築き上げた「音の壁」、そしてナイジェル・パルスフォードの唸るようなダーティー・ファズ。
今回挙げたこれらの楽曲は、単なる「ノイズ」ではなく、それぞれのギタリストが楽曲の感情や世界観を表現するために、歪みやフィードバックを巧みに、そして大胆に操った「ノイズの美学」があると感じます。

洗練されたセッションワークのサウンドとは異なる、この荒々しくも魅力的なサウンドは、エレキギターの表現力の幅をまさに表していると思います。
僕がエレキギターが最も好きな理由の一つは、この表現力の幅にあるのかもしれません。

ぜひ、この「ノイズの美しさ」にも触れてみていただけたら嬉しいです。

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