藤井風さんの楽曲から学ぶ ― 作曲・編曲の勉強にもおすすめ
世田谷区下北沢のVitamin Studioでは、ギター演奏だけでなく、作曲・編曲を志す方へのレッスンも行っています。
今回は私が採譜・演奏した藤井風さんの楽曲から、学べることを解説してみました。
(演奏動画とタブ譜は記事末尾にリンクがあります)
432Hzチューニングの意外性
まず驚いたのは、基準ピッチがA=432Hzだったことです。
ポップスではA=440Hz(または441Hz)が一般的ですが、432Hzはかなり珍しい選択です。
432Hzは落ち着いた響きになると言われ、独特の空気感を演出します。
作曲・編曲の現場では見落としがちな要素です(手間がかかるのも事実です)が、チューニングひとつで作品の雰囲気を大きく変えられることを実感します。
複雑で独自性のあるコード進行
藤井風さんの楽曲は、一般的なポップスと比べてもコード進行の複雑さと洗練度が際立っています。
テンションコード、分数コード、予期せぬ転調などが巧みに組み込まれ、聴き手に新鮮な印象を与えます。
作曲・編曲を行う方にとっては、こうした進行を分析することで、ありふれたハーモニーでなく、ユニークなコード選びの発想が得られます。
「どうしてこの場面でこのコードなのか?」を紐解くことで、進行のパターンや色彩感覚が自分の中に蓄積されます。
メロディはシンプル、だからこそコードが映える
興味深いのは、コード進行が複雑である一方、メロディは非常にシンプルだという点です。
このバランスによって、複雑な和音が主張しすぎず、楽曲全体として聴きやすい仕上がりになっています。
特に、ブルース色を感じさせないアジア的ペンタトニックの使い方は秀逸で、アジア人としてのアイデンティティと他の洋楽ポップスにない個性を与えています。
編曲においても、コードとメロディの対比を意識する重要性を再確認できます。
コードボキャブラリー拡張の題材として
藤井風さんの楽曲は、ギターで演奏すると難しいのですが、お洒落なコードをマスターする練習曲としても魅力的です。
また作曲・編曲の素材としての研究にも大変役に立ちます。。
- 新しいコードフォームやテンションの使い方
- 転調のタイミングと手法
- 複雑な和音とシンプルなメロディの組み合わせ方
こうした要素を吸収することで、コードの選択肢が一気に広がります。
結果として、自分の作品の響きがより多彩で、聴き手に印象を残すものになるでしょう。
演奏動画とタブ譜
今回演奏した藤井風さんの楽曲は、以下からご覧いただけます。
タブ譜の購入リンクは各動画の概要欄に記載しています。
- Feelin’ Go (o)d – Fujii Kaze
- Hana – Fujii Kaze
- Workin’ Hard – Fujii Kaze
まとめ
藤井風さんの楽曲は、珍しい432Hzチューニング、洗練されたコード進行、アジア的ニュアンスのあるシンプルなメロディが融合した独自の世界観を持っています。
これらは演奏者としてだけでなく、作曲家・編曲家としての発想力を豊かにする絶好の教材です。
当教室では、こうした実例をもとに、シンガーソングライター向けのギター、作編曲のレッスンも行っています。
是非、お問合せください。



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