はじめに
D’AngeloがSam Cookeの「Bring It On Home to Me」をカバーしてそこから “Lady”につなげているTV番組のライブがあります。
このギターイントロを聴いたとき、僕はあまりのカッコ良さに衝撃を受けました。
いわゆるゴスペルギターの魅力に初めて触れた瞬間です。
今回はギタリストSpanky Alfordのこのイントロ演奏を解説し、このスタイルがネオソウルギターにつながる背景も紹介します。
Spanky Alfordとは?
Spanky Alfordは、黒人R&B/ジャズ/ゴスペルシーンで絶大なリスペクトを集めるギタリストです。
日本ではあまり知られていませんが、彼のプレイはまさに「ミュージシャンズ・ミュージシャン」と呼ぶにふさわしいものです。
恵比寿の「What’s the Dickens」という、外国人客や外国人ミュージシャンが多く集まるライブバーで、約4年間黒人バンドに参加していた僕自身、多くの仲間からAlfordの演奏は「素晴らしい」と評されていました。
彼のプレイは、ブラックミュージックの現場で本当に愛されているのです。
実際のD’Angelo TV番組演奏
オリジナルの演奏はこちらで確認できます。イントロ以外のバッキングも非常に素晴らしいです。
イントロの奏法としての特徴
1. 3和音で立体的に動かす
- 通常はダブルストップ(2音)で演奏されるフレーズを3声で演奏することで、ゴスペルピアノのようなリッチな響きが生まれます。
- フィジカル的には手が忙しくなるため難易度は高いですが、3和音で立体的にハーモナイズする喜びがあります。
2. オーギュメントのスライド
- 最後に現れるオーギュメントコードのスライドは、初見だと「?」と思うほど斬新。
- イントロ全体を印象的にまとめ、リスナーを引き込む力があります。
3. タッピングスライドでルートにつなぐ
- 最後の1音はドミナントコードのルートにタッピングスライドでつなげる、映えるテクニックです。
ネオソウルギターとのつながり
- このゴスペルギターのリッチなトライアドのアプローチは、90年代以降のネオソウルギターの演奏スタイルに大きく影響しています。
- D’Angeloの音楽はネオソウルの代表格であり、実際にSpanky Alfordのギターがネオソウルの名盤。
- ゴスペルギターの発想が、ネオソウルギターのサウンドの源泉になっているのです。
演奏してみた実例:ショート動画(タブ譜付き)
以下、実際に僕も弾いてみました。(スムーズに弾くのがかなり難しいです。)
まとめ
ゴスペルギターのリッチなハーモニーとレガートでソウルフルなプレイは、ネオソウルギターのサウンドを形作っています。
Spanky Alfordが弾く「Lady」のイントロから、その奥深い世界をぜひ探求してみてください。
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