「練習しているのに、なぜか音が硬い」「カッティングがルーズに聞こえてしまう」といった悩みは、テクニックの「意識の向け方」を少し変えるだけで劇的に改善することがあります。
今回は、実際に1時間のギターレッスンで指導させていただいた内容を元に、演奏のクオリティを一段階引き上げるための実践的なTipsをまとめました。
1. ピッキングと出音のTips: 「強弱」は「握る強さ」で作らない
ギターの音色は、エフェクターやアンプの調整以上に「ピックの持ち方」に左右されます。
- ピックは強く握りすぎない ピックを強く握りすぎると、ピックがしならなくなり、音が硬くなる原因になります。「弦に対してピックが負ける(しなる)」感覚を持つことが重要です。
- 金属音(キーンという音)の解消 高音域が耳障りになる原因の多くは、実は機材ではなく「ピックの握り込み」にあります。柔らかく持つことで、EQで高音を削らなくても自然なトーンが得られます。
- 音量(アクセント)のコントロール 音量を上げるために力を込めるのではなく、「ギターのボディに向かって押し込む」意識で弾くと、力まずに芯のある大きな音が出せます。
- ピックを当てる深さと位置 音が小さすぎる、あるいはトーンが安定しない場合は、ピックの中心に弦が当たっていない可能性があります。「少しだけ深く当てる」意識を持つと、音の芯を捉えやすくなります。
【関連記事】 ピッキングの物理的な角度についても知っておくと、より音色のコントロールが容易になります。 [→ ピッキングの角度について]
2. ストロークとカッティングのTips: タイトな切れ味を生むスナップ
カッティングが「ジャラジャラ」とルーズに聞こえてしまう場合、以下の3点を意識してみてください。
- 手首のスナップとスピード ストローク(振るスピード)は鋭く。手首のしなやかなスナップを意識することで、音の立ち上がりが速くなります。
より可動域を広げるために肘から下も動かすと良いと思います。 - ブラッシングの範囲を絞る 全弦を鳴らそうとせず、的を絞ってタイトに鳴らすようにします。これによりリズムの輪郭がはっきりします。
- 脱力のための「耐久練習」 どうしても力んでしまう場合は、あえて1曲分(5〜6分間)ずっとカッティングを弾き続ける練習が有効です。限界が来ると、体は無駄な力を抜いて効率的に動かざるを得なくなるからです。
【関連動画】 実際の手の動きについては、こちらのレッスン動画も参考にしてください。 [→ Vitamin Studioのカッティング・レッスン動画]
3. 左手のミュートテクニック: 不要な音を徹底的に排除する
カッティングのキレは、鳴らす音以上に「鳴らさない音」の管理で決まります。
特に左手使ったミュートが不可欠です。
下記の譜面にある E♭9 の5弦ルートのコードを弾く場合

- 6弦: 親指で軽く触れてミュート。
- 1弦: 人差し指の「腹〜付け根」を寝かせてミュート。
この「寝かせる」意識を持つことで、よりタイトでパーカッシブなサウンドになります。
【関連記事】 ミュートが甘いと、アンプを通した際に不要なノイズが目立ちます。 [→ 生音練習の落とし穴、ミュートをチェック!]
4. リズムとグルーヴのTips: 「2・4拍」の重心で洋楽のノリを作る
リズムの「重心」をどこに置くかで、楽曲の雰囲気はガラリと変わります。
- J-POPと洋楽の重心の違い 多くのJ-POP(ヨルシカなど)は1拍目や表拍に重心が来やすい傾向にありますが、ブルーノ・マーズやテイラー・スウィフトのような洋楽テイストを出したい場合は、**「2拍目と4拍目」**に重心を感じることが重要です。
- 足でのリズム取り 足でリズムを取る際、常に2・4拍を強く意識することで、自然と洋楽的なバックビートのノリが生まれます。
【関連記事】 メトロノームを使った具体的なリズム強化法はこちらで解説しています。 [→ ギターのリズム練習にお勧めしたい3つの方法]
Vitamin Studioでは、こうした細かなニュアンスや身体の使い方を重視したレッスンを行っています。独学では気づきにくい「癖」を解消し、理想の音を手に入れませんか?



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